変なカメラ好きの写真徒然日記

ただのカメラ好きが適当に写真を載せ続けるブログです。

惜別 門司機関区の大スターEF81 303号機

こんにちは、潔く銀です。門司機関区のEF81定期運用が無くなったということで、撮影対象が減って悲しい管理人です。熊本に移住して5年間、近くに国鉄型機関車の貨物を撮ることが出来る環境があり、たくさん撮影したので振り返ります。今回は、門司機関区のスター機関車、銀釜のEF81 303号機をまとめます。

 

多くは語らず、九州の撮り鉄であれば誰もが知っている銀色の機関車、銀釜。300番台は関門トンネル用の特殊仕様で、トンネルを走行時に海水にあたるため腐食防止のために車体がステンレスになっている。また、他のEF81に比べて薄いため歪みを防ぐコルゲート加工が施されており、独特の見た目となっている。
最後まで残ったのは303号機だが、304号機も銀色の車体の人気釜だった。2011年には東日本大震災に伴う輸送力増強のため富山機関区に貸し出され、北陸本線を走ったこともある。また、ブルートレインを牽引したこともあり話題になったこともあり、たくさんの歴史を刻んできている。独特の見た目、様々な表情を見せてくれるステンレスの車体、この魅力的な機関車に陶酔した鉄道ファンも多くない。
自分にとっては、遠い存在だったため九州に移住した際は銀釜が存在しているかも知らなかった。あくまでもネットの中だけで見たことある存在でした。

 

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初めて出会ったのは2021年の日豊本線です。まだ、移住してから年数が浅くて初めて日豊本線を訪れたときの写真です。不意に来た銀釜に驚きましたが、遠征していてラッキーな出来事でした。追いかけをちゃんとすればよかったなとこの時思いますが・・・

 

 

 

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西里での撮影時は、4093レ、8057レで本当に良く記録しました。同じような写真ばかりですが、天気違いや掲載量は常に気にしていました。門司機関区のスターが走るとなれば、同業者の数が変わるので列車が来る前に釜が分かることが多かったです。

 

 

赤ホーンのタイミングで記録をすることができたのは嬉しかったです。どういう関係で変わるか分かりませんが、門司機関区のEF81はたまに赤色になることがあります。銀釜も一時期だけ赤色になっており、個人的にはこの見た目が好きです。

 

 

 

 

西里Sカーブの超望遠アングルなど撮影していくうちにどんどんカット数が増えていきました。2024年1月頃から引退の噂が現実的になったので、色々なカットを撮るように意識し始めました。恐らく最後まで残るのは銀釜だろうな。そう思っていました。気づけば自分もこの被写体に魅了されており、熊本エリアだけですがこの釜が来たら撮影に出かけることが多かったです。

 

 

肥薩おれんじ鉄道管内にある球磨川橋梁での銀釜カットを撮っておいて良かったなと思います。この日の天気は超良好で、積載率も高い日で個人的にお気に入りのカットです。

 

 

 

 

そして、多くの鉄道ファンがショックを受けた銀釜の踏切事故・・・損傷が激しく、置き換え時期も近いことから、このまま引退するのではないかと思われた。しかし、門司機関区の意地とでもいうのでしょうか、不死鳥のように本線に戻ってきてまた走り出してくれました。このタイミングで先に運用離脱した403号機のスカートが移植されています。4年以上撮影しているのに、重単をこれまで撮影したことが無くこの時が初めてになりました。それよりも痛々しい見た目に、もう二度と撮れないかもしれないと思っていました。

 

 

2025年になり、EF81の引退まで残り僅かとなったところで運用復帰した銀釜に出会うことになりました。門司機関区の尽力により再び走り始めた銀釜、本当に復帰して驚きを隠せなかったです。そして、最後の最後まで走ってくれることに嬉しく思いました。

 

 

 

 

個人的ベストカットは雨の中で記録したこの一枚。水も滴る良い銀釜、晴れカットも良いのですが、銀釜は雨天での撮影が好きでした。雨の日は銀釜来いと良く思っていました。この一枚ぐらいからSNSに載せた写真が良く見られるようになり、銀釜さまさまといったところでしょうか。

 

 

ダイヤ改正間近にホーンが赤色になり、またこの姿になった銀釜を撮ることができました。記録したことが無かった4099レもこのタイミングで撮影することに・・・かっこいい一枚を撮ることが出来てよかったです。

 

 

ただ、銀釜の魅力はやはり夜。夜を駆け抜ける70レに入った銀釜をずっと撮影したかったのだが、これまでなかなか撮影タイミングが合わず、ダイヤ改正直前で初めての撮影となった。試行錯誤をして綺麗に残すことが出来て満足の一枚です。

 

ダイヤ改正直前の最後の70レ、狙ったかのような運用に門司機関区の意思を感じました。各撮影ポイントで汽笛を鳴らしながら、走り去っていく銀釜にこれが最後の挨拶なのかと思った。SNSを見ていると、九州という遠い場所に転勤で来たが、銀釜だけが心の救いだったなどの書き込みをみて、様々な鉄道ファンの思いを感じました。それだけ愛された機関車で、いつまでも形として残ってほしいと思いますが去就はどうなるか。ダイヤ改正後は、本当に稀に運用に就いていることがあり、まだ引退が確定しているわけではありませんが自分はもう撮ることが無いかなと思っています。しかし、惜別の札が入った撮影会があったようで・・・最後の時までたくさん楽しませてもらい、そして九州の撮り鉄にさせてもらったかなと思うので感謝です。銀釜ありがとう!