こんにちは。潔く銀です。
先日、SIGMAから新しいカメラが発表されました。その名も「SIGMA fp」
軽量で高性能、拡張性が高いカメラなので、これは売れそうな予感です。僕の中では、最強のサブカメラとなりそうです。欲しい・・・
今回発表されたカメラは、シグマ独自のFoveonセンサではなく、普通のCMOSセンサ担っているので描写はごく普通なものになりそうですね。センサは、SONYらしいので描写は安定しそうですが、電子シャッターのみなので気になるのは動体歪みです。ただ、裏面照射型で像面位相差無しのようなので、描写は少しだけ期待しています。かなり面白いカメラであることは間違い無いです。
しかし、シグマといえばFoveonセンサです。三層式の構造は、理論上は色再現が高く、解像感のある絵を得ることができます。SIGMAは、これまでFoveonセンサを乗せたカメラを作ってきました。現在、開発中と言われているFoveonセンサのフルサイズミラーレスが市場に出てくるのが楽しみでなりません。
というわけで、今回はそのFoveonセンサを使っているカメラで遊んでみようと、僕が所持しているカメラ「SIGMA DP2s」というカメラを今更レビューをしてみようと思います。どうしてもFoveonセンサの絵が見たくて大学生時代に購入したカメラです(笑)
今回は、画像の外観の写真を貼り忘れたので、URLを貼って濁します。気が向けば、後ほど記事を編集するかもです。
以下、目次になります。DP2sをよく知っているという方は撮影サンプルから見てください(^^)
SIGMA DP2sというカメラについて
まず、SIGMA DP2sというカメラについて紹介していこうと思います。
このカメラは、「SIGMA DP2」の後継機種として2010年に発売が開始されました。「SIGMA DP2」は、世界で初めてAPS-Cサイズのイメージセンサを積んだレンズ一体型コンパクトデジタルカメラ話題を集めました。
SIGMAのカメラは、レンズ一体型コンパクトカメラとレンズ交換式カメラの2シリーズで展開されてきました。前者にはDP、後者にはSDという製品名が与えられています。
今回紹介するのは、このDPシリーズの内の1機種です。
ちなみに、兄弟機種の「SIGMA DP1s」は、レンズの焦点距離、F値が違う機種となっています。この「SIGMA DP2s」に付属しているレンズは、35mm判換算40mm F2.8というスペックになっています。「SIGMA DP1」は、35mm判換算28mm F4というスペックになっています。レンズは少し暗くなりますが、ワイドに撮影をすることができます。
僕は、スナップ写真を撮影するために、焦点距離的に扱いやすそうな「SIGMA DP2s」を選択しました。
SIGMA DP2sのスペック
撮像素子 | Foveon X3 CMOSセンサ |
撮像素子サイズ | 20.7×13.8mm(APS-Cサイズ) |
画素数 | 2652×1768×3層(1406万画素相当) |
使用レンズ | 24.2mm F2.8(35mm判換算:41mm相当) |
最短撮影距離 | 28cm |
ISO感度 | 100-1600,RAWのみ3200 |
オートフォーカス | コントラスト検出方式 |
質量 | 260g(バッテリー除く) |
というわけで、SIGMA DP2sにこれさえ知っておけばいいっていうのを表にしておきました。質量はバッテリー込みで350gいかないくらいですね。APS-Cセンサのカメラがこれだけの重さで実現できていたのは、当時としては画期的なことでした。
DP2sの使い勝手で、一番良くないのは最短撮影距離が28cmであることです。これがお散歩カメラになるには、なかなか厳しいです。細かいものとかご飯とか撮影しようとすると、ピント合わせられないんでストレスが溜まるんですよねぇ。
その他、知りたい情報は下のリンクから見てください。
主な仕様 | SIGMA DP2s : スペシャルコンテンツ
載っているのはFoveon X3センサ
「SIGMA DP2s」の最大の特徴は、SIGMA独自の技術であるFoveonセンサです。垂直色分離方式と呼ばれる三層構造をしているイメージセンサです。フィルムも青緑赤を感じる層を持っており、それよって色を再現します。つまり、Foveonセンサはフィルムライクな一面を持っているということです。
従来のベイヤー配列と呼ばれるイメージセンサは、RGB値を補完して計算するので誤差が生じてしまいます。それがデジタル感を生んでいると私は考えています。Foveonの構造では理論上は補完する必要がないので、RGBでは表現できない色を表現できると思っています。さらに詳しく知りたい方は下のURLから見てください。
Foveon X3®ダイレクトイメージセンサー | SIGMA DP2s : スペシャルコンテンツ
ただ、信号処理が難しくなるので、カメラのレスポンスはあまり良くないです。これは、現行のDP Quattroシリーズでも同様です。このDP2sよりは全然良くなりましたけど(笑)
未だに人気のシリーズはMerrillです。今回記事にしているFoveon X3シリーズはかなり尖っています。Quattroシリーズは逆に安定感があるセンサになり面白みに欠けるというレビューをよく見ます。その中間をいくのがMerrillシリーズです。僕自身もMerrillシリーズが欲しかったんですけどお財布事情が間に合いませんでした(笑)
作品サンプル
今でも時々、持ち出して遊んでいたりいなかったりします。バッテリーが劣化してきており、持ちが非常に悪くなっていて、持ち出すのを躊躇ってしまいます。ちなみにバッテリーの持ちに関しては、バッテリーが劣化していなくても最悪です(笑)
というわけで、この記事で載せる写真は大学生時代に撮影しているものが多くなります。
今更感のあるカメラなんですけど、中古市場では手を出しやすいカメラになっているので、興味のある人の参考になれば幸いです。
ガチ撮影しているタイミングで適当に遊んで撮影した一枚なのですが、これぞFoveonだなぁと思った写真です。RAWデータで撮影していますが、現像はストレートでしています。かなり古いカメラなのですが、そこそこダイナミックレンジがあり、意外といい絵を吐いてくれます。そこはさすがAPS-Cという感じですね。
この色合いを見て、やっぱりどこかフィルムライクな一面を持っているなぁと感じます。Foveon X3はハズレが多いけど当たれば面白いです(笑)
Foveon X3センサの魅力はなんだと聞かれると、この空をメインに写した時の色合いが独特です。ただ、この写真はホワイトバランスが崩れたので現像で少し手直ししたのですが、微妙に空の色がおかしくなったりして、現像が少しめんどくさかったです。
SIGMA DP2sで撮影しているブログを何個か拝見して思うのは、微妙にシアンが被るせいで空が良い感じに写る時があり、それが絶妙な味を醸し出してるなぁといつも思っています。
朝日、昼と来たら、夕焼けの写真しかないでしょう!(謎)
ということで、バイト帰りに撮影した夕焼けです。等間隔に並んだアンテナが非常に面白かったです。こういうワンシーンに会うので、カメラは常に持っておく必要があるなぁと思いました。
今の所はISO200で撮影しているものばかりなのですが、Foveon X3センサは高感度にめちゃくちゃ弱いです。EOS 30D時代のカメラの高感度性能より弱いと感じます(笑)
夕焼けのシーンも手ブレしないようにギリギリまでSSを落として、感度を上げないような露出設定にしています。かなり気を使って撮影をすれば、今でも十分使えるカメラです。
まさかのこのカメラで撮り鉄もしていました。ピントの位置はMFで合わせています。撮り鉄でよく使う「置きピン」というテクニックです。連写は、秒間3コマなので当たればラッキー程度で切るのが良いです。単写は、ラグがあり思った切り位置で切れるのはかなり難しいです。
ピントは、厳密に合わすことはせず、軽く合わせて撮影をしています。正直、モニタでピントは確認できないので、感覚で合わす必要があります。もちろん、距離計があるのですが、あくまで指標なので微調整は感覚です。
失敗写真を量産しますが、なんとか撮影することができます。
蕪栗沼にて撮影した一枚です。野鳥撮影で有名なこの場所なんですが、明るくなるまで野鳥を撮影することができなかったので、暇な時間をこのカメラで遊んでいました。
ISO400で撮影しているのですが、微妙に色ムラがおこってます。粒子感はノイズリダクションで消すことができるのですが、色ムラを消すのは難しいです。もしかしたら、高感度のせいではなくFoveon X3センサの特徴かもしれないんですけどね
最後はモノクロの一枚を載せます。モノクロにしちゃうと、Foveonの特徴的な色を楽しむことができないのですが、解像感を得ることができます。
カラー画像で見ていると、独特の色のせいで解像感を感じれないのですが、モノクロにするとヌケの良さのようなものを感じます。
まとめ
というわけで、SIGMA DP2sについてレビューをしてみました。中古カメラ市場では、2万円ほどで取引されているようです。APS-Cセンサを積んだコンデジとしてはかなり安いのではないでしょうか。ただ、最近は市場で見かけることが少なくなってきているカメラなので、興味のある方は早めに確保した方がいいと思います。僕も「DP1s」欲しいなぁと思いつつ、全然いいものを見つけることができません(笑)
使い勝手は最悪なカメラですが、吐き出す絵は面白く玄人向けの仕様になっていると思います。Lightroomでも現像することができるので、もし変なカメラが欲しいなと考えている方は買うべきだと思います。