こんにちは、潔く銀です。今回は、当ブログ開設してから3本目のVenus800を消費したので記事にしていきたいと思います。
前回の2本目では、鉄道ばかり撮影することになり鉄道写真が非常に多かったです。フィルムを消費したい欲にかられた結果、北海道にCanon F-1を持ち込みました。3本目は2本目の続きになり、北海道で消費することになりました。なので、今回の記事は北海道の写真ばかりです(笑)
今回使用するカメラ
今回使用するカメラは、またCanon F-1です。電池を必要としない機械式シャッターなので、正直使いやすいです。4SR44を購入するのがめんどくさかったり、New F-1はモードラ付きで非常に重たいというところから、F-1の方を使うことが多いです。というか、今のところVenus800を全てCanon F-1で消費しているような気がします(笑)
ただ、今回はカメラよりもレンズがメインになります。この時期、めちゃくちゃハマっていたFD REFLEX 500mm F8 S.S.Cです。過去、記事にするほど気に入っていたレンズで、このレンズを使いたいがためにF-1で写真を撮っているほどだったり・・・
どんなレンズか知りたい方は下のリンクの記事をまずお読みください(笑)
北海道スナップ
初めは、北海道旅行中に撮影したスナップ写真から載せていきます。iPhoneで撮影するのじゃ味気ないということで、この旅行ではちょいちょいF-1でシャッターを切っていました。
この一枚は、野付半島で撮影したものになります。天気が非常に良くて、遠くに見える国後島と雑におかれたトラックの雰囲気が良くて撮影しました。
次は、風蓮湖に立ち寄った時の写真になります。似たような写真を前に書いた記事で公開しているのですが、やっぱりデジタルよりフィルムの方が味のある一枚になります。
写真の中にいる猛禽類は全てトンビです。ここまで群れているのは初めてみたので、少しテンションが上がりました。
よく見ると周辺光量落ちがかなりあるのが分かりますね。今回は、背景がごちゃごちゃしていないのでミラーレンズらしさがあまり出ていませんが、しっかり解像感のある写真になっているので恐るべしレンズだなと思いました。
今回のフィルムの中で1番のお気に入りカットがこの一枚になります。夕時の野付半島にて撮影したエゾジカです。ミラーレンズゆえ背景が汚くなるのですが、ざわついた感じのボケが良い味を出しており、なんとなくシャッター切った一枚でしたが撮影していて良かったです。
Venus800の発色の良さも良い感じですね。初めて、夕日が出ている時間帯にこのフィルムを使用して写真を撮りましたが、意外と良い雰囲気を出してくれます。
北海道旅行では、メインはSONY α7IIIとEFレンズたちだったのでFDレンズはあまり持ち合わせておらず、FD 55mm F1.2 S.S.CがF-1についている時間が長かったです。本当は、この写真を広角レンズで撮影したかったのですが55mm以下の焦点距離のレンズは持っていなかったので、これしか撮ることができませんでした。
写真は阿寒湖で撮影した雄阿寒岳です。この時は、iPhone 11 Proが一番良い結果を出してくれました(笑)
別に雄阿寒岳の夕焼けをわざわざF-1を使って撮影する必要はなかったのですが、なんとなく撮っておこうと思いカメラを出しました。夕焼けの発色が見たかったというのもあります。
粒子感はSPERIA PREMIUM 400に比べると高いように感じましたが、発色はFUJIFILMらしくナチュラルな感じでした。まぁ、あまりVenus800で撮るシーンではないですが(笑)
次は、夜の羅臼の街を撮影した写真です。3年前と比べると街灯がLEDになり、あまり緑被りしなくなりましたね。昔は、綺麗な色になる街だったのですが・・・
夜景をバルブ撮影するなら、デジタルと同様で低感度の方が綺麗に撮れるので業務用フィルムやFUJICOLOR 100の方が良かったかもなぁと思います。微妙にアンダーのところに粒子感が残っているのがわかると思います。厳密な比較ではないので、どれくらい変わるかは言い切ることができませんが、個人的な感覚としてはバルブ撮影は低感度フィルムがいいと思っています。
羅臼観光船で野鳥を撮る
ここからがこの記事のメイン的なところになります。今年の冬の北海道旅行では、フィルムで朝日の中のオオワシ&オジロワシを撮るとことが目的でした。FDのミラーレンズを用いての撮影だったのですが、開放値F8なのでファインダーはめちゃくちゃ暗くピントを合わせるのはすごく難しかったです。
朝焼けの綺麗な時間帯は、露出が足りなく条件が厳しかったので撮影は諦めました。今回は、太陽が登って露出が安定してから撮影しています。
非常にピントを合わせることが難しいので、失敗写真も量産しました。それでも比較的成功した写真を載せておきます。Venus800で撮影するのは、もしかしたら今回の北海道旅行が最初で最後になるかもしれないので、大胆かつ大切にシャッターを切っていきました。
デジタルでもこのミラーレンズを使って撮影をしましたが、フィルムでも解像感は出ており特徴的なボケもいい味を出してくれています。もし、デジタル版の写真も興味ある方は下のリンクから見てください。
動かなければしっかり撮影できるので、じっくりピント合わせて撮影しました。しっかりピントを合わせて撮影すれば、かなり解像感のある写真が撮れます。最後の一枚に関してはジャスピンですね。オオワシの目の中に朝日が写り込んでいるところまで、しっかり描写しています。
一応、飛んでいるところも撮影しましたがやっぱり難しかったです・・・ただ、こういう雰囲気の出方はフィルムらしく、僕の中ではお気に入りの一枚です。
最後におまけの一枚になります。観光船から撮影した羅臼岳の一部です。雪山の表面のディテールがしっかり表現されています。これ、リバーサルフィルムで撮影したらかなり面白かったのではないかと今になって思います。まぁ、これを撮影する頃にはリバーサルフィルムの消費を仕切っていたのですが・・・(笑)
今回の使用感まとめ
今回は、前回の記事と違って夜のスナップをするというのはあまりなく、比較的条件が良い時間帯の写真が多かったと思います。こういう時は、低感度フィルムの方が粒子感もなく綺麗に撮影することができるのですが、ミラーレンズなどのF値が暗いレンズを使用する時はどうしても高感度が必要になり、高感度フィルムはかなり重宝されます。
数年前には高感度リバーサルフィルムがなくなり、また今回使用しているVenus800も市場からそのうち見れなくなるかもしれません。できる表現が減っていくのは少し悲しいですが、この記事を見てこういう使い方もできるんだぁと感じてもらえるとすごく嬉しいです。
本記事では、デジタルで撮影した分を載せている記事のリンクを比較用に貼り付けています。出来たら比較しながら見てもらえると面白いと思います。
また、下のリンクは一つ前に使用した1本のまとめになります。良かったら合わせてみてください。北海道の写真も載せております。