変なカメラ好きの写真徒然日記

ただのカメラ好きが適当に写真を載せ続けるブログです。

2023年池山水源 ホタル撮影まとめ

こんばんは、潔く銀です。

 

会社の友人からホタルを撮影しようとお誘いがあり、熊本県北東部に位置する産山村にある池山水源を訪れた。池山水源は、産山村の2大水源の一つであり、環境省の名水百選にも選ばれており、恒温13.5℃、毎分30tという豊富な湧水を誇る。また、透明度も非常に高いところもポイントが高い。周辺は樹齢200年越えの巨木があり、とても神秘的な雰囲気である。

熊本県民も産山村を知っている人はいるが、池山水源を知っている人はそこまで多くなく、南阿蘇にある白川水源ほどの知名度はない。場所も熊本市内から1時間半はかかるため、かなりローカルな観光地ではないかと思う。

熊本の観光サイトでは池山水源はまとめられており、熊本県内のホタル情報でも池山水源は取り上げられている。通常ホタルのシーズンは5月下旬から6月上旬頃にはなるが、阿蘇エリアは気温が低いため、1ヶ月ほどシーズンがズレるというのが特徴的だ。

神秘的なシーンの中に舞うホタルは、感動的なものであり美しいの一言であった。久しぶりに写真家の感性に訴えかけるものがあったので、池山水源とホタルをしっかり記録するために、今回3週間ほど通うことになった。以下、内容となっている。

 

 

 

6月17日 美しいツツジが印象的な池山水源

6月中旬頃からホタルが見られるようになり、熊本県のホタル情報に出始めるようになった。まだまだ時期尚早といったところではあるが、ツツジは見頃で非常に美しかった。

 

ツツジとホタルが撮影できないかと期待したが、まだまだホタルの数は少ないことに加えて、高い位置を飛ぶ傾向があったため、撮影をするには非常に難しい条件だった。また、この日が初めてのホタル撮影であったため、まだまだ知見が薄く撮影設定も手探りだったが、それなりに記録ができたと思う。

 

6月18日 ツツジとホタルを狙う

まだまだ数が少ないホタル、低い位置を飛ぶのは数匹のためチャンスは僅かのため、狙いを絞って撮影した。ホタルの数は少ないが、ツツジの周りを飛ぶシーンを収めることが出来た。

この日は、カメラ3台体制で望遠、標準、魚眼と様々な画を狙った。前日の撮影で、高い位置を飛ぶ傾向が見えていたので、魚眼レンズでは池山水源の雰囲気と共に写した。標準レンズではツツジと祠の両方を入れて記録した。まだまだホタルが少ない時期で、そこそこ枚数を重ねる必要がありました。

 

6月24日 水神様とホタルを狙う

そろそろホタルがたくさん出るだろうと思い、この日は水神様とホタルを記録したいと思って、祠の前でカメラを構えた。この日は天気、気温の条件が良くて予想通りホタルがたくさん舞った。

 

6月中旬頃は、高い位置しか飛ばなかったホタルが、この日は低い位置でもたくさん飛んでくれたおかげで、イメージ通りの祠との写真を撮ることが出来て、かなり満足する一枚を撮ることができた。

 

ホタルの飛び方を見ていると、周囲が暗くなっていくとどんどん高くなる傾向があり、20時15分以降は祠の周りを飛ばなくなったので、少しカメラを上げて撮影をした。水源周りには、白樺のような木があって夜でも浮かび上がるので、これはまた新しい画が撮れるなぁと、かなりこの撮影地では満足したのですが、次週も行くことを決めた。

ホタルの数は全体を通して、この日が一番多かったように思える。シーズンは6月中旬から7月上旬となっているが、ピークは6月末だと思う。

 

7月2日 ヒメボタルの出現

この日は、昼間に雨で気温が下がり非常に湿気が高い状態だった。池山水源は、これまでに見たことがない靄が出てきており、一層幻想的な雰囲気だった。また、いい位置にホタルが飛んだことで、とても美しい景色を撮ることが出来た。

 

前週もこの構図で撮影をしたのだが、もっと良い一枚が撮れるかもしれないと思い、少し画角を変えて撮影をしていた。撮影していると見慣れない光がチラチラと見え始めて、すぐにヒメボタルだと判明した。季節の違うホタルのため、正直驚いた。

 

水源全体を写したカメラでは、大量のホタルが飛び交う美しい姿を記録した。水面にもホタルの光が反射して、とても幻想的だった。この日は、非常に条件が良かった。拡大するとヒメボタルも写っており、価値のある一枚になったかな。

 

ゲンジボタルとヒメボタルは飛ぶ習性が違うため、意外と交わらないことに気づいた。この日がヒメボタル初めてだったため、露出や撮影間隔がわからないまま記録した。明るさがゲンジボタルより暗いので、ヒメボタルに露出を合わせて記録する必要があることがわかった。しかし、熊本は次週から天気が悪いことが判明した。。。

 

7月5日 ヒメボタルとゲンジボタルと水神様

この日は、平日だったが週末の天気は悪いため、ヒメボタルとゲンジボタルを撮影できるチャンスはラストではないかと思い、仕事終わりに池山水源へ向かった。前日によく出ていたところをクローズアップし、望遠レンズ2台体制で挑んだ。

 

ヒメボタルの数が少ないので、ネットでよく見る映える写真は撮れないもののゲンジボタルとの共演は見たことがない。ある意味、貴重な写真を撮ることができたように思う。地元に人などにも聞いてみたが、ヒメボタルは出る噂は前々からあったが実際に見た人は少なかった。今年だけ見られたものなのか、毎年見られるものなのか分からない。来年も観察したいと考える。

 

最後にゲンジボタルとヒメボタルが舞う森を記録した。最後のカットは、ゲンジボタルの軌跡が異様に長く印象的な一枚となった。

 

まとめ

ホタルというジャンルは初めてとなったが、幻想的な池山水源の中に舞うホタルは美しすぎて魅了された。誘ってくれた友人には感謝したく、久しぶりに熱中して作品を撮ることが出来て写欲を満たすことができた。熊本の自然は雄大で驚かされることも多い。今回の撮影を機に、来年は他の撮影地でもホタルを記録してみたいと思った。

本記事は、池山水源とホタルをテーマに様々な角度から記録した。ヒメボタルが出たのは想定外だったが、この美しい光景を多くの人に見てもらいたいと思う。また、この記事が撮影の参考になることを少しばかり願っている。もし、この記事が参考になったら、どこかの記事でコメントをもらえたらと思う。