変なカメラ好きの写真徒然日記

ただのカメラ好きが適当に写真を載せ続けるブログです。

「人生の座標」作品紹介

「世界座標が変わっても、やることは変わらない」 

 

 

偉大なる阿蘇山。日本最大のカルデラの景色

 熊本といえば阿蘇山。火の国と呼ばれる熊本を象徴とする活火山である。そして、多種多様な顔を見せてくれるので、写真愛好家には親しまれる場所である。私自身も魅入られており、年中通っている。本作品は、神々しい光が差し込んだある日の阿蘇山である。

やつしろ全国花火競技大会 夕焼けに染まる有明海と共に

 熊本の最大級の花火大会である「やつしろ全国花火競技大会」は、全国の有名花火師が技を競う花火大会である。最大の魅力は夕刻早い時間から上がる花火である。黄昏時から花火が上がるため、全国的に珍しい夕焼けと花火大会を見ることができる。

黒い阿蘇山豊肥本線のスター列車「あそぼーい!」


 3月上旬に阿蘇山は大規模な野焼きを実施する。阿蘇の草原を守るために何百年と続く文化である。期間限定で見ることができる黒い阿蘇山、そしてその横を走る豊肥本線のスター列車「あそぼーい!」を記録した。最高の快晴の条件は地元民の特権である。

 

Re:阿蘇山豊肥本線のスター列車「あそぼーい!」

 写真スキルを高めていく上で大切なのは再現性の高さである。何度訪れても同じ構図を撮れることは、長年記録していく上で大切な技術だ。季節を撮る、歴史を撮る、時代の移り変わりを撮ることを念頭に置いている自分にとって、「あそぼーい!」の2枚は作品制作思想が反映された最大の2枚である。

2024年度引退 SL人吉 最初で最後の本物の「無限列車」


 2020年3月より新型コロナウィルスの流行と共に、様々なイベントは自粛のオンパレード・・・そんな中、全国各地の人を九州に呼び寄せた最初のイベントが、「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」で出てきた無限列車を再現した列車の運行である。JR九州が所有している機関車「58654」、通称ハチロクと呼ばれる機関車がモチーフとなっているため、ここで走ったのが本物の無限列車であった。
 この撮影地には300人ほどの一般人のギャラリーが集まっており、最終運行予定だったため機関士も身を乗り出し手を振っている。苦しい時期に見えてきた明るいイベントだったため、この一枚には思い出が詰まっている。そして、2024年度にこの機関車は引退する予定のため、多くの人に見てもらいたい。

 

池山水源より、水神様と2種類のホタルの共演

 阿蘇周辺は豊かな大自然を感じることができる。この場所は電波も繋がりにくい場所だが、美しき水源とホタルが舞う場所である。2023年6月に人生で初めてホタル撮影をしたが、そこからどハマりして毎週末この場所を訪れた。ゲンジボタル狙いだったのだが、突然として現れたヒメボタル。季節が被ることが2種類のホタルが目の前で乱舞している。夢でも見えてるのかと思いながらシャッターを切った。今年だけの現象なのか、はたまた奇跡か・・・神様が与えてくれたワンチャンスだったように思える。

ペルセウス座流星群@見晴台駅

 普通の駅から天体観測をしたことはありますか?私は、熊本に来て初めて駅のホームから天体観測をした。この日はペルセウス座流星群が接近しており、流れ星が非常に多い夜だった。肉眼でもはっきり見える、そして近くに一つの大きな流星が・・・大自然が近い熊本ならではの光景である。

日本一のツル飛来地 出水市よりナベヅル

 最後の一枚だけ鹿児島県出水市の写真である。この一枚だけ熊本じゃないと気づいた人はおそらく野鳥家ではないかと推測します。野鳥の写真を出したくて、九州でしか撮れないナベヅルを選んだ。この写真は、ミラーレンズを使用して記録しており、絵画のような背景になっている。変態的な機材を使用した自分らしい一枚だ。

最後に

 作品紹介ページを見ていただきありがとうございます。熊本の地より、かつての仲間および新しい仲間と共に、かつて大学時代にお世話になったギャラリーに「人生の座標」を示しました。関西より熊本に移住しましたが、相変わらず写真をやめることが出来ず、今でも最高の美しい風景を求めてうろうろしてます。今回、作品を見ていただいて熊本に行きたいと感じてもらえたでしょうか。そう思っていただける人が一人でもいれば、私としては満足です。
 今回、展覧会の主催であるけーごさんより「いまの金字塔を見せてほしい」とお声かけいただき参加しました。大学時代に趣味・嗜好が似ていることから仲良くさせていただき、現在に至ります。今回メンバーの一部には、初めましての人もいて、展覧会自体がもはや新しい繋がりを生んでいたりします。今回の展覧会は、MTGや作品の見せ合う時間は取らず、各々自由な作品を持ち込みました。なかなか、このような展覧会のスタイルはないので多種多様な人生の軌跡を見ることができ、自分としても面白かったです。そして、形になっていることにメンバーそれぞれの素晴らしさを感じました。
 写真部時代のかつての仲間とも展覧会を行うことができて、懐かしさ半分嬉しさ半分でした。おそらく、OB・OGが見に来るだろうと思うので、自分の現役時代を知ってる方は懐かしい作風を感じてもらえたらと思います。様々な思惑を入れ込んだ計算された一枚が自分の作品です。腕が落ちてたらメッセージ下さい。今後も精進したいと思います。
 最後になりますが、人生の軌跡、座標、行方を感じてもらえたでしょうか。社会人になり、芸術家で居られることが難しくなりつつありますが、今後も芸術家でありたいと思います。ご覧いただきありがとうございました。