変なカメラ好きの写真徒然日記

ただのカメラ好きが適当に写真を載せ続けるブログです。

天神祭奉納花火2019 撮影設定などまとめ

こんにちは、潔く銀です。

 

今回、以前に書いた天神祭奉納花火の未公開写真を載せていこうと思います。かなり画像の枚数が多いため、容量がかなり大きい記事になると思いますので、通信規制の方は気をつけてください。また、縦位置の写真ばかりなので、PCの方は少し見にくくなるかもしれません。

 

ちなみに、いい写真だけ見たいという方は、天神祭の様子から花火までを記事にした下のリンクから見ていただけると嬉しいです。こちらの記事では、天神祭をしっかりまとめるためにいい写真だけまとめています。

 

www.yuseiphotos.work

 

 

今回の記事では、花火の撮影の参考になるような記事にしたいと思っていますので、撮影設定や撮影意図などの情報を書いていこうと思います。これから花火の撮影をされたりする方の参考になれば良いなぁと思います。

また、天神祭2020年以降に撮影をされる方がこの記事を参考にしてくれると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撮影場所

 

今回は、OAPの広場の近くへ行きました。天神祭について調べていると大きい打ち上げ花火は、野球グランドから上がるというのがわかっていたため、人がいるところなどを考慮して、下の地図に表示している位置周辺に場所をとりました。

17時半の段階では、すでに多くの人が待機しており、もし花火を至近距離で撮影したいと思われる方は16時より前から待機しないといけないかもしれません。 

なので、今回は良い場所を確保することができませんでした。しかしながら、それなりに写真にすることができる位置は確保することができました。

 

 

 

 一枚撮りの写真

 

花火を撮影する際は、夜景を撮影するのと同様でシャッターを長い時間開いて撮影を行うのが基本です。しかし、花火の明るさや距離で適正な露出が大きく変わります。また、打ち上がる数や位置で写真の良し悪しが決まります。

個人的には、ISO感度F値で花火の明るさを決めて、SSで花火の数を決めるという考え方で撮影をしています。もし、NDフィルターを持っている方は、フィルターを用いて花火の明るさを調整することもできます。今回の記事では一切フィルターは使用していません。基本的に、PhotoshopLightroomを用いて色味や明るさなどを調整しています。

 

ちなみに、気になる写真はクリックしてもらえれば、少しだけ大きい画像で見ることができますので、細部が見たい写真はクリックしてください。

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

まずは、まだ空が明るい時間帯に打ち上がった花火からです。
撮影設定は、左と真ん中は「ISO80 F5.6 SS 2.5sec」で撮影しています。右は「ISO125 F11 SS 15sec」で撮影しています。

露出計と比較すると、かなりアンダーよりで撮影しています。空の色ももう少し暗めで出力されていますが、最終仕上げで少し露出を持ち上げています。

花火の撮影で一番良くないことは、花火を白飛びさせてしまうことです。また、少しアンダーの方が光の色が綺麗に写るので、アンダーよりに撮影することをオススメします。

 

 

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 全ての写真が「ISO80 F5.6 SS 10sec」で撮影しています。ISO80とF5.6という設定は、今回の花火の明るさと距離に対して当たりが多い設定でしたので、最初に引き続き使用していました。SSは、空の色を肉眼と合わせるために10秒間開けることにしました。

 

この設定も当たりが多く、非常によかった露出設定でした。しかし、天神祭の花火は閃光が短い花火が多かったイメージです。打ち上げている場所が場所だけに仕方ないことなのですが(笑)

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

花火がたくさんあがり始めたタイミングで、閃光を最後まで撮影したいなと考えて、撮影設定を「ISO125 F11 SS15sec」に変更しました。閃光の色も美しく捉えることができ、なおかつ花火の数も入れることができるので、1枚撮りにしてはかなり良い感じで撮影することができきました。

撮影してから思うことは、ISO50にしてシャッタースピードを30秒にすると、もう少し良いものを撮影することができたかもしれません。ただ、左の画像のように低い位置で開いてくれないと、綺麗な形になってくれないのがツライところでした。

 

 

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

本チャンの記事にも載せて良かったんですけど、御輿が乗っている船渡御が写っている写真の方が良かったので、そちらを採用しました。

この花火は、様々な色の閃光が飛び出す球だったようで、非常にカラフルな花火でした。撮影設定は「ISO125 F9.0 SS10sec」でした。一つ前の設定がおそらく最適な設定になっていたと思います。

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 この3枚の撮影設定は「ISO100 F13 SS 10sec」です。かなり明るい花火かつ数があったのですが、この設定もいい感じでした。打ち上がる花火の数でどれくらいシャッターを開けるか決めています。

昔は、バルブ撮影をしながら黒い紙を使用して、花火の上がっている時だけレンズに光を取り込むというテクニックがあったのですが、そういう方法を使用して花火の数を調整するのもアリかもしれません。

 

 

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

1枚撮りでは、なかなか良かった写真です。緑色の閃光で統一されており、周りには小さい花火が囲うという形はなかなかにいい感じでした。

撮影設定は、「ISO100 F9.0 SS6sec」でした。ISO100 F9という設定にするとかなり閃光が明るく写ります。感度とF値で閃光の明るさを調整しています。この一枚は、一応狙い通りの明るさで撮影することができました。

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

本チャンの記事にも載せて良かったんですけど、カラフルな閃光の写真との組みわせの方が良かったので、こっちの画像を採用しませんでした。しかしながら、花火と船渡御がいい感じにコラボした写真なので、載せずに終わらすのは非常に心苦しいので、こっちの記事で公開してます(笑)

撮影設定は「ISO100 F13 SS13sec」です。このあたりで気付き始めたのですが、天神祭の閃光はそこまで長くなく、シャッターを長く開いても花火の形にあまり影響しないです。なので、10~13秒くらいがちょうどいいかもしれません。

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

フィナーレに入っていきそうな段階の花火の写真になります。かなり明るい花火が連発で上がるという状況だったので、かなり露出は暗めに撮影しておりました。

撮影設定は「ISO100 F14 SS6sec」で撮影しています。かなり暗めに設定しているんですけど、シャッターの開く時間が短いため、閃光が短くて「花」という感じはしません。やはり、10秒ぐらいのシャッターが良い感じに撮影することができますね。

 

 

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

上の写真と同様に設定ですが、花火の上がる数によっては最適な露出になります。閃光の数が、一つ前の組みの写真と明らかに違うと思います。シャッターを開いている時間内(この写真では6秒間)の花火の打ち上げ数が多いと映える写真になります。

この組みの写真では、左の色合いが最高によかったです。肉眼で見ていても綺麗だったので、写真もおそらく良い感じに仕上がっているだろうと確信していました。
ちなみに、個人的なこだわりですが、花火を撮影するときは出来るだけ肉眼で見ることを心がけています。しっかり夏の風情を感じることは忘れません。

この後、フィナーレだったのですが花火が明るすぎて「ISO100 F14 SS6sec」では、大幅に白とびしてしまいました。こういう時、可変式のNDフィルターがあったりすると良いかもしれません。

 

      

 

少し可変式NDフィルターについて調べてみたんですけど、値段はピンキリですね。
可変式NDフィルターは動画では必須アイテムらしいので、静止画も動画もやる僕にとっては欲しい商品ですね。花火大会を近くで撮影するにはかなり重要なアイテムになること間違いなしです。

 

 

 

 

 

 

比較明合成した写真

 

さて、花火撮影にはエクストラステージがあります。それは複数の画像を合成して、花火を盛大に見せるというテクニックが存在します。画像を合成する際に明るい部分だけ残す「比較明合成」という手法を用いて、撮影した画像から新しい画像を生成します。

私の個人的な考え方なのですが、花火写真の面白さは「花火を撮影すること」と「写真を創り込むこと」の二つあると考えています。なので、エクストラステージという表現を使いました(笑)

また、合成写真に関しては、合成した写真を1枚撮りしているように見せるかが私自身の拘りです。夜空に上がる花火だけを撮影するならば、好きなだけ花火の配置を決めることができるのですが、天神祭花火撮影で難しいのは川に動く船が存在しているということです。なので、下手に合成するとすぐにバレてしまいます(笑)

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

この記事の最初の方に載せた画像をベースに合成しました。このとき、ちょうど船渡御がいなかったおかげで、好きな花火の配置で画像を生成することができました。これより下の画像は、連続して撮影した画像が多くなるのですが、この組みの2枚は連続した画像じゃないです。

ただ、よく見るとわかると思うのですが、閃光が少し途切れてしまいます。シャッターが閉じている間は記録していないので、連写して合成すると右の画像のようになってしまいます。こうなると一瞬で比較明合成であることがわかるので、花火の写真的にはよくありません。

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

それぞれ、数枚を合成している写真になります。出来るだけ、合成であることがわかりづらく、花火が綺麗に見える画像の組み合わせで合成しています。ぱっと見は分からないでしょう?

右の写真は火がある船渡御が入っていたので、連続画像を使用しています。さすがに、連続画像じゃないパターンで作ると不自然すぎたので諦めました(笑)

 

 

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

右の画像は連続画像を使用しているのですが、先ほどの連写問題が顕著に出ています。かなり速く動く船がきてしまうと、めちゃくちゃ目立つ形で出てしまいます。こういう写真は、見栄えが良くないので、花火がいくら綺麗でもフォトコンテスト等では評価を得られません。

個人的には真ん中の写真がお気に入りで、緑と赤のバランスが良くなおかつ花火の形も綺麗でした。また、一枚撮りですよと言ってもわかりづらいので、ポイントが高い写真になりました。

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

花火の形は非常に良かったカットになります。画像左下に船渡御が写っているので、連続画像を使用していることがわかります。花火は非常に綺麗に撮れているのですが、船渡御があると合成であるとすぐにわかってしまうので、こういう時は一枚撮りの方が綺麗な写真になると思います。

「ISO100 F8 SS10sec」の3枚連続で記録しているのですが、こういうシーンではハーフNDを用いて、露出を調整したいですね。だた、フィルターを使わない撮影なら「ISO100 F16 SS30sec」でイメージセンサのダイナミックレンジをフル活用して仕上げたいですね。

 

 

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

花火の形は非常に良かったが御輿の形で合成であることがバレてしまうので、本チャンの記事では違う単発の写真を選択しました。ただ、この写真は色合いや構図のバランスが非常に良くて、個人的には綺麗な写真になったと思います。

ただ、少し花火が明るかったので白っぽくなっているので、少し閃光の明るさを調整すると理想的な写真になりそうです。

かなり長い記事になってきたので、ここで本チャンの記事のリンクを下に貼っておきますね。良かったら、合成なしと合成ありの画像を比較してみてください。

 

www.yuseiphotos.work

 

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 露出ドアンダーで撮影した花火の合成した分になります。そこそこ良い感じで撮影できていると思いますがどうでしょう。この組みの画像は「ISO50 F13 SS6sec」で撮影しています。この画像での反省点は、こんだけアンダーに撮影しても花火の色が出るならば、シャッターの時間をもっと長く取っておけよと思いました(笑)

 

 

 

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

これが天神祭の花火だという感じで、特徴的なLEDピカピカの船と花火を撮ることができました。水面に映ったLEDも綺麗でこれぞインスタ映えという感じですね。

船は少ししかブレていないためパッと見は1枚どりに見えるのもポイントが高いです。これは大きく見せたい一枚だなぁと思って、単体で載せちゃいました。

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 1枚撮りでも綺麗だったシリーズに合成をしてみた例です。真ん中と右の画像に関しては特にコメントがないです。一枚撮りシリーズとほとんど変わっていません。むしろ、白飛びしているところが増えてしまいイマイチな写真になっています。

左の画像は、本チャンの記事でもこの記事でも出していない初登場の画像になります。単体だとイマイチな画像を合成しているんですが、今花火大会ではレアな低い位置に打ち上げられた花火があったので、満遍なく閃光が綺麗に飛んでいて良い一枚になりました。

 

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SONY α7III + EF 24-105mm F4L IS USM

 

最後は、フィナーレ直前で撮影した良い感じの画像2枚を合成したものになります。色合いが統一されていて、花火的な写真はすごく綺麗で良い感じです。

しかし、船渡御の明かりが少し目立っており、瞬殺で合成していることがわかります。連番で撮影しているので、Photoshopで下半分だけ一部の画像を比較明合成してしまえば、バレにくくすることは可能なんですけどね(笑)

 

 

 

反省&総評

 

今回の大反省点は、場所取りでした。天神祭花火をなめていたため、まさかこんなにも多く人が来ているとは思わず、空いているところでなんとか撮れたという結果になりました。出来たら横位置で写真を撮影したかったです。

しかしながら、不幸中の幸いか風があまり無かったので、枝を入れなければいけないような構図になってしまったものの、しっかりと写ってくれているので、夏の風情を感じれるような写真にすることができました。

また、思い切ってシャッター時間は長く取ったほうが良いなと思いました。今回の撮影では、シャッターをあまり長い時間を開く設定にしている写真が少なかったです。花火は、やっぱり比較明合成しないほうがいいですね。特に連続画像では...

写真のクオリティは、そこそこなものになったので良かったと思います。来年は、違う位置から撮影します(^^)

 

 

というわけで、長々と記事に書いたのですが、多くの方の花火撮影の参考になれば幸いです。