変なカメラ好きの写真徒然日記

ただのカメラ好きが適当に写真を載せ続けるブログです。

FUJIFILM Venus800を使ってみた [1本目] #夜撮専門


こんにちは、潔く銀です。

 

少し前からCanon F-1で撮り始めていたフィルムを撮り終えたので、現像に出してデータ化してみました。今回のフィルムは、FUJIFILM Venus800という銘柄を使用しました。


最近は、フィルムの種類が減って来ており選択肢がなくなって来ました。また、相次ぐ価格上昇でKodak Potra800はリバーサルより高い価格になり、選択肢として残っているのはVenus800ぐらいになっています。

今回は、期限切れのフィルムになっており価格が安くなっていたものに出会ったので購入して使用してみることにしました。
とりあえず、今回の目次はこんな感じです。

 

 

 

 

↑今回使用したフィルムはこちらになります

今回使用するカメラ

 

高感度フィルムで何を撮るんだという話になるのですが、先々週は天気が非常によく夜空が綺麗な日が2日連続ありました。そこで、天体撮影を撮りに行く機会があり、ちょうどVenus800を試すには良いかもしれないということでCanon F-1を持ち出すことにしました。New F-1にしなかった理由は、電池が無駄になるからですね。

今回は、全てFD 28mm F2.8 S.Cというレンズの組み合わせで撮影をし続けました。New FD 24mm F2.8を所持しているのですが、F-1に取り付けることができないので今回は普段使用していないレンズを取り付けることにしました。ちなみに、普段は飾っているFTbにキャップ代わりに取り付けているレンズです。

 

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今回使用するカメラになります。ストロボを取り付ける部品を飾りでつけており、少しだけ大きく見えます(笑)
さらに、シャッターボタンのところにはNikonのパーツを取り付けて押しやすくしています。本当は、無印のやつが良いのですが無いのでNikonのやつを代用で使用しています。

 

 

 

 

天体撮影で使用してみた

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

 

というわけで、前回の天体撮影の時に併用で撮影していた分になります。思っているよりちゃんと写っていて驚いてしまいました(笑)

撮影方法はかなり簡単で、シャッタースピードはB(バルブ)にして、レンズのF値は開放値にして無限遠にしてレリーズでシャッターを固定するだけです。あとは、好みでシャッターを閉じるだけで写ります。デジタルより簡単に星の軌道写真をすることができます。夜空の色がエモい感じになっていますが、注目するべき点は星の色です。少しデジタルとは違う色の出方をしているのが分かるとおもます。意外と暖色系が多くてびっくりしてたり・・・(笑)

 

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

 

次は北天に向けて撮影しました。ポラリスを中心に星が回っていることが分かると思います。写真左上隅のフワッとした星がアンドロメダ座大星雲でしょうかね。また、少しわかりにくいですが微妙に天の川が分かるかと思います。

撮影結果を見て、意外と露出が合うということに驚きました。シャッター開いている時間は、10分前後を基準に撮影をしていました。もう少し長い間切るとどうなるのか・・・試してみたいところです。

 

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

 

夜景がわを撮影すると流石に白飛びしてしまいました。まぁ、これは予想通りの結果という感じでしたね。かなりやばいかなと思いながらシャッターを開けていたんですが、ハーフNDとか使用しなくても白飛びがある程度抑えられてて、カラーネガのラチチュードってすごいなと感じました。

 

 

 

 

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

 

これは別の日のカットになります。猪名川天文台には2日連続で行きましたので、Canon F-1も二日連続で持っていってました。SONY α7IIIでタイムラプス撮影をしている間は、F-1の面倒を見るといった感じの撮影スタイルでしたね。

でも、意外ときっちり写っているのを見てフィルムで撮るの面白いなと思います。昔は、フィルムで天体撮影をしていたので撮れないことは無いんでしょうけど・・・

 

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

 

よく見ると、レンズの歪みがわかってくると思います。星の軌道は一定のはずなのですが、一部の軌道はぐにゃっとしていることから、レンズの歪みがこういう写真では顕著に見ることができます。

星を撮影するのに、28mmってかなり狭いなぁと撮影しながら思っていたのですが、案の定狭くて窮屈な感じになってしまいました。やっぱり広々と写した方が星の写真は映えるのでフィルムで撮るならFDレンズの広角が欲しくなります。まぁ、FDレンズじゃなくても良いんですけどね(笑)

 

ってな感じで、星景写真のテストは無事成功という感じでした。思っているよりも良い結果を得ることができたので、たまにはこういう撮影をするのも悪く無いですね。
イメージセンサで光を信号に変えてデジタル化するか、フィルムで光を読み取ってデジタル化するかの違いなのですが、フィルムからデータ化した方がThe デジタル画像って感じがしなくて良いなと僕は感じます。
過去にはProvia 400XやVelvia100  +2増感でチャレンジしたことあったのですが、カラーネガもそこそこ良い感じに撮れることを知り、新しい楽しみ方が増えたかなと思います。

デジタルで撮影した分は、下のリンクから見ることができます。フィルムの写り方との違いを比較してもらえると嬉しいです。

 

www.yuseiphotos.work

 

www.yuseiphotos.work

 

 

 

またもや崇仁地区に行って撮影

 

まーた、こいつ同じところで撮影しているよ!と言われてしまうかもしれませんが、前回書いたiphoneでの記録の際にちょうどCanon F-1を所持していたので、ちょうど良いやんということで何枚かお遊び程度に記録してみました。

そこそこ過酷な露光条件なので、綺麗に写ったら良いなという感じで撮影していたため、撮影設定はかなり攻めたものにしながら撮影をしました。まぁ、今回のメインは天体撮影の予定だったからなんですけどね(笑)

 

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

 

というわけで、スナップ!スナップ!

めちゃくちゃ軽ーい感じで撮影開始。シビアな撮影をするときはiPhoneで露出計ったりするのですが、今回は全て人間露出計で適当な値で撮影をしています。開放F値にしてSSが1/15くらいを基準に撮影をしていました。

夜のスナップを撮影する時は、露出がアンダーになるのは非常によく無いのでオーバー気味で撮影設定をするとちょうどいいぐらいになります。

 

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

 

過去はここに家があったのですが、綺麗さっぱりなくなってしまいました。そして、今はどんどん変化している時期なので、写るか微妙でしたが記録程度にシャッターを切りました。マンションの明かりはかなり明るく、手前がめちゃくちゃ暗いことが写真からわかると思います。改めて人間が住む街って明るいなと・・・

 

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

重機が置かれ、京都タワーが見えていたこの場所からの景色もいずれなくなるのかな
っと、思うと少しだけ感慨深くなってしまいます。少し変わったこの街の雰囲気も、また京都であったと思うと少しだけ寂しいものです。

 

 

 

 

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

 

定番の一枚を撮影。重機が入るようになり、青いフェンスではなく黄色の工事現場用のフェンスが増えて来ました。なので、少し前に見たときは過去に記録した雰囲気と違い、静寂な感じがなくどこか騒がしい印象の写真になりました。そして、これから起こる「変化」を序章する一枚かなと思い、僕はかなり好きな写真です。

2枚目は最後の砦といった感じでしょうか。まだ、人の気配がする最後の家です。

 

 

 

 

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

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Canon F-1 + FD 28mm F2.8 S.C.

 

 少しずつ変わりゆく街・・・消えてゆく世界・・・なんて美しんだろうか。

いつもここに来ると、この場所を見渡すのですが今までで廃れたきた街で一番美しい場所だなと思います。また、今は変化の時期になっているので一番輝いています。

これ以来は通るだけの日々になっているので、そろそろ記録するためにカメラ持って出掛けようかな・・・と、思いつつ修士論文がヤバそうなのでなかなか行けることがなさそうです。とある面白そうなカメラを使用して、ここで動画or静止画を撮影しようかなと思っていたりいなかったり。時間があればという感じですが・・・

夜のスナップ撮影を通して、やはり出来るだけ露出は確保した方が粒子感が抑えられて綺麗に撮ることができます。フィルムのラチチュードを活かすことで、通常嫌な感じで白飛びするところを自然な感じに抑えることができます。最近のフルサイズ一眼であれば、かなりマシですがiPhoneなどと比べると断然違いますね。

 

もし、良ければ以下のリンクからiPhone8で記録した崇仁地区の写真を見ることができます。これも見比べてもらえると嬉しいです(笑)

 

www.yuseiphotos.work

 

 

 

 

今回の使用感まとめ

 

今回は、Venus800を使用して夜の撮影ばかりしてみました。高感度フィルムらしい使い方といえば、夜のスナップと星空撮影かなということで試験的に使用してみました。

星空の撮影では、思っているよりも良好な結果を得ることができたのでもう少しシャッターを開けて撮影しても良かったなと思いました。ただ、寒いシーズンになるとレンズのクモリなどをケアしないといけないので、撮影するなら暖かくなってから試してみたいと考えています。
仕上がりに関しては、デジタルとはまた違う仕上がりになるので面白いなと改めて感じました。リバーサルだから良いだろうと思っていたのですが、カラーネガでも十分に星空を撮影するのが楽しいと思いました。ぜひ、興味のある人は試してみて欲しいです。

夜のスナップに関しては、かなり明るめに撮影しても問題ないなと思いました。暗い設定にするくらいなら明るすぎる設定の方が良い結果が得ることができるので、露出計を使わない人はそれくらいの感覚で撮影するのが良いです。

色味に関して、日中の撮影などでは使用していないので、なんとも言えませんが夜の撮影に関してはマゼンタが被るというよりは緑系の色が被る印象でした。特に、星空の写真を見てもらうとその傾向が顕著であると思います。

 

 

というわけで、当ブログでは初めてのVenus800についての記事になりました。出来るだけ夜のスナップもフィルムカメラでしたいという方は、ぜひVenus800を使用してみてください。NATURA1600がなくなった今、残るはこのフィルムしかありません。出来るだけ販売期間が伸びてくれるように、この記事を見て使用する人が増えてくれると嬉しいですね・・・それでは!!!