こんにちは、潔く銀です。高千穂を訪れて、前々から訪れたかった高千穂鉄道に立ち寄ることにしました。既に夕方になっていましたが、最終便の席が余っていたので乗車することにしました。
この日はドライブで、紅葉を求めて熊本をぐるっとする予定でしたが勢い余って宮崎県入りをしました。高千穂峡を目指したのですが、高千穂峡の駐車場はどこも満車で入ることができず………でも、せっかく高千穂まで来て何もしないのは微妙なので、気になっていた高千穂あまてらす鉄道・高千穂駅に立ち寄りました。
高千穂駅に到着すると、ちょうど観光用トロッコ列車が発車するところでした。結構な乗車率で、かなり賑わってるなーという印象でした。
駅に着くと、まだ最終便に空席があるということを知り乗ってみることにしました。
待ち時間の間に高千穂鉄道で使用されていたTR-101とTR-202を見ました。形式が違うように見えますが、ほぼ同じ車両です。座席配置が違うため形式が分かれてるらしいです。この車両たちはたまに運転体験イベントなので使われてるらしいです。
過去の高千穂鉄道の写真を拝みました。5両編成に繋いだイベントなど、現役時代の貴重な記録写真が展示されていました。かつては、高千穂辺りも秘境だったでしょうから、あまり記録写真が無いみたいで、今も写真を募集中でした。やはり、記録するのは正義ですね。
高千穂鉄道は、旧国鉄の高千穂線を転換して開業した鉄道です。1989年に第三セクターに転換し、2008年に廃止となっています。
待合室でのスナップ、不気味なお面がありました。夜には見たくないです。
そして、乗車の時間になり一番の映えスポットである高千穂橋梁にきました。この橋の下には岩戸川があり、岩戸川の川底から橋の上までは105mあります。かつては、日本一高い鉄道橋の時代もありました。
2005年の台風の影響で廃線になったことで、一時期はこの橋は使われなくなったようですが、今はこのトロッコ列車が観光列車として運行されています。ちなみに、トロッコ列車と言っていますが、実際には遊具として扱われています(笑)
この日は、天気が非常に良くて済み渡るような空でした。素晴らしい景色のときは、魚眼レンズを使って幅広く写したいものです。写真からこの日の空気の状態の良さがわかります。
メインのSONY α7IIIの充電が切れてしまったので、サブカメラに切り替えて写真を撮ることにしました。少しだけ紅葉しているところもあり、季節を感じることが出来ました。また、鉄橋の影が見えておりスケールの大きさを感じました。
運転士の方はシャボン玉を出しながら、この橋の説明などをしていただきました。たまには、こういう観光気分で過ごすのは良いなと思いました。
この絶景・・・この線路が現役時代の頃に一度乗ってみたかったですね。現役時代のこの辺りはどんな景色だったのでしょうか。
かつての高千穂鉄道からの景色を・・・今は道路が整備されて、車が主流になってしまい鉄道はどんどん衰退していっていますが・・・
高千穂鉄道は、延岡から高千穂まで厳しい山間を通しています。トンネルも非常に多く、短い乗車区間でも何個もトンネルがありました。トンネルの空気を感じながら、鉄路を楽しめるのはあまりないので、かなり新鮮な気持ちでした。
そして、そのまま高千穂駅に到着しました。30分ほどの乗車でしたが、とても楽しい観光列車でした。次は、このトロッコ列車が高千穂橋梁を走るところを記録したいところです。
というわけで、念願の高千穂あまてらす鉄道に乗車して楽しむことが出来ました。天気が非常に良くて、気持ちよい観光でした。
ちなみに、高千穂線の終点は高千穂駅が終点となっていますが、国鉄時代の計画では南阿蘇鉄道・高森、豊肥本線の立野、そして熊本を繋ぐ予定でした。しかし、高森トンネル掘削中の事故や激化する戦争、そしてモータリゼーションの進展など時代の流れから九州横断鉄道計画は消えてしまったようです。
もし、時代の流れが少し違えば、この鉄道は実現されており熊本ー宮崎のアクセスは良くなっていたのかなと思います。熊本に住んでから思うことは、宮崎は隣接している県ですが一番遠く感じます。
この後は、高森経由で熊本に戻ることにしました。もう少しドライブは続きます。
それでは!
P.S
今回は、高千穂鉄道と似たような歴史を持つ、熊本県山都町にある熊延鉄道の廃線跡記録の記事をピックアップします。高千穂鉄道と同様に、熊本-宮崎を結ぶ計画を立てられ実現できず、廃線跡だけ残った例になります。